地域活性化ならびに少子化対策として全国47都道府県、222カ所の自治体や地域を代表する民間施設ともに展開する「恋人の聖地」プロジェクト(地域活性化支援センター主催)は「恋人の聖地観光協会」を設立した。19日に総会が行われ、初代会長に千葉県の金丸謙一館山市長、副会長に長野県の米村匡人立科町長、JTBの田川博己会長、監事に奈良県の志野孝光三宅町長が選出された。
今年で活動10周年を迎えた恋人の聖地プロジェクトは、自治体が取り組む「恋人の聖地」と、企業が取り組む「恋人の聖地サテライト」を合わせて、年間7100万人が訪れる観光地に成長した。節目となる今年、聖地間の連携を深めることで、地方創生と観光立国推進事業に貢献することを狙いに観光協会を立ち上げた。
これまで広報活動は各自治体で行ってきた。観光協会では恋人の聖地として一体的な情報発信、広報活動を行い、会員相互の情報交換の場の提供や、企業と連携して着地型旅行商品、宿泊プランの開発、販売などを行う。
具体的には年間7100万人の来訪者とツールの発行が可能な4300カ所、ツールの発行可能総数年間330万人を活用し、「恋人の聖地優待カード」の発行を計画。
顧客がカードを提示するだけで聖地やサテライトで優待を受けることができるもので、さらにスマートフォン(スマホ)会員になれば全国の優待情報や宿泊プラン、スタンプラリー、プレゼント情報、婚活情報などを得ることができる。スマホ会員には会員登録をしてもらうので、観光協会はメール配信による集客プロモーション、来訪者情報やアンケート分析などが可能になる。優待協力店にはウェブ上の紹介ページを1ページ無料提供し、費用を掛けずに情報の発信を行ってもらう。
観光協会は今後、地域連携、広域連携を促進するため支部作りを行う。また、視察を兼ねた各地持ち回りのサミット開催なども予定している。
8市町が新聖地に銘板授与式を開催
地域活性化支援センターは19日、東京の青山セントグレース大聖堂で「プロポーズの言葉コンテスト2016」の受賞式を開催。審査員として、「恋人の聖地親善大使」に任命されたタレントの春香クリスティーンさんをはじめ、ファッションデザイナーの桂由美さん、華道家の假屋崎省吾さん、タレントのIMALUさんが出席した。
今年で10回目となる同コンテストは少子化対策への貢献を目的に、毎年6月第1日曜日の「プロポーズの日」にちなんで開催している。イベントでは恋人の聖地銘板授与式も行われ、新たに聖地に加わった8市町の代表、サテライトに認定された6企業の代表らが出席した。
銘板を授与した市町の代表と、(上段左3番目から)假屋崎さん、IMALUさん、春香さん、桂さん