広島市佐伯区はこのほど、五日市埠頭に寄港する大型クルーズ客船の乗客に対するおもてなしの取り組みを強化するため「佐伯区おもてなし隊」を結成した。寄港に合わせて天然温泉や酒蔵見学などが気軽に楽しめる商店街循環バスの特別運行や、港での伝統文化の披露、特産物の販売などを行い、訪日客を歓迎する。
広島県は2014年にクルーズ客船の誘致や入港から出港までを通じたおもてなしの充実に向けて、「広島港客船誘致・おもてなし委員会」を設置。その結果、15年度は五日市埠頭に昨年度の3倍の16回、県全体では前年比1.5倍の46回が寄港する見込みとなっている。
15年度から世界最大級の客船の受け入れが可能になった五日市埠頭には、昨年世界第2位の大きさを誇る客船クァンタム・オブ・ザ・シーズ号が寄港。また、昨年10月に高級客船セレブレティ・ミレニアム号が寄港した際には、五日市高校書道部による書道パフォーマンスや五日市吹奏楽団による演奏、神楽を上演し好評を得た。
今年は3月24日にクイーン・エリザベス号が寄港するのに合わせて佐伯区おもてなし隊を民間企業、地域団体、学校などで結成。乗客のほか周辺地域から見学に来る人たちに対し、再び佐伯区を訪れてもらえるようおもてなしの心で出迎えを行う。
佐伯区では今後もおもてなし隊の活動を継続し、クルーズ船の誘致につなげていく。
書道パフォーマンスで歓迎