広島市の中心部、世界遺産「原爆ドーム」の東側に「おりづるタワー」が完成し、11日に展望台などがプレオープンした。9月23日にグランドオープンする。平和記念公園を訪れる人に広島が歩んできた道のり、平和を取り戻し、復興した街並みを「見て、知って、体感」してもらえる新たなランドマークだ。
1978年竣工のビルを全面改修し、新たな機能を付加した複合ビル。1階の商業ゾーン、12、13階のスパイラルスロープからなる体感ゾーン、2〜11階のオフィスゾーンの三つのゾーンで構成される。
体感ゾーンは、広島の復興や未来を体感できる場所。13階の展望台は窓のないオープンエアーの空間で、平和記念公園や広島城、広島の街並みを望む。
12階はワークショップスペース。電車通り側の北壁面には高さ50メートルの「おりづるの壁」を設置。来場者に思いを込めて作ってもらったおりづるを投入してもらい、そのおりづるで壁面が埋まっていく。
1階と13階の展望台をつなぐ全長450メートルのスパイラルスロープは、景色を楽しみながら登り降りができる。体感ゾーンは有料スペースとなる。
商業ゾーンは、物産館やカフェがオープン。平和記念公園周辺を観光する人が気軽に使えるパウダースペースなども設ける。