湯原温泉(岡山県真庭市)の湯原町旅館協同組合は、「記念日」をテーマとしたプランを加盟旅館16軒で行っている。長寿祝いや誕生日、七五三といった記念日に訪れた宿泊・日帰り客に、祝い酒とフォトフレームを贈呈する。組合では「『記念日を祝うなら湯原温泉で』というイメージを定着させたい」と意気込んでいる。
組合では4月から始まる「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン(岡山DC)」に併せて、湯原温泉でも話題になるようなイベントを仕掛けようと考えたところ、個人や家族単位の小旅行で、記念日を祝うために訪れる人が増えてきたことに着目。「お祝いするなら湯原温泉」というキャッチコピーを付け、記念日を前面に出したプランを、加盟旅館がDC前の1月から一斉に始めた。
記念日に訪れた宿泊・日帰り客に、同市の蔵元「辻本店」の地酒「御前酒」を祝い酒として、さらにメッセージ付きフォトフレームを贈る。さらに一部の旅館では、独自に特別料理や鏡開き、ケーキプレゼントなどの特典を付ける。
池田博昭組合長は「団体客が減る一方、個人や家族といった少人数のお客さまが増えており、記念日に訪れるというニーズがあることが分かった。お客さまの思い出づくりをお手伝いすることで『お祝いするなら湯原温泉』と言われるようにしていきたい」と話す。
組合では、記念日プランを通年事業として、岡山DC終了後も続けていくことにしている。
プランをPRするポスター