岐阜県旅館ホテル生活衛生同業組合(滝多賀男理事長、809会員)は17日、同県下呂市のホテル水明館で19年度通常総会と組合創立50周年記念式典を開催した。任期満了に伴う役員改選では滝理事長を再選した。
滝理事長(写真)は「昨年12月に観光立国推進基本法が施行され、低迷していた我々の業界にも明るい兆しが見えてきた。今年の旅行業者の海外送客目標は2千万人という。我々にとって大変なこと。国際競争力を付け、魅力ある国内観光を目指す。生衛同業組合連合会15団体は心を一つにし、より一層の連携を」とあいさつした。
今年度の事業計画では、ぎふデスティネーションキャンペーン「いい旅、ふたたび、ぎふの旅 ひだ・みのじまんキャンペーン」と連携し、観光PR、誘客活動の促進や、SARS、ノロウイルスなど感染症防止対策の徹底などを決めた。
記念式典で滝理事長は「昭和33年に発足した岐阜県旅館環境衛生同業組合から50年。大きな取り組みとして、特別地方消費税の撤廃運動、公営宿泊施設の整理、統合、廃止運動があった。今回創立50周年記念誌を発刊した。今後、より一層のご指導、お力添えを」とあいさつした。
組合創立50周年表彰では、岐阜県知事表彰7人、全旅連会長表彰10人、岐阜県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長表彰38人が表彰を受けた。
来賓の横井篤岐阜県副知事、山田良司下呂市長、佐藤信幸次期全旅連会長らが祝辞を述べた。横井副知事は「秋にJR高山線の全面復旧、今年度中に東海北陸自動車道の全線開通の予定で、県内の交通がより便利になる。県は19年度を大交流時代の幕開けとし、10月にはぎふDCを実施する。おもてなしの心をもって県民全体で観光客を迎えたい」と述べた。