山形県の07年度の主要観光地での観光客入込数は、延べ人数が4007万7千人で、前年度比1.3%の減少となった。9、10月が好天だったことや、06年に比べ早い時期からの降雪があったことから、「山岳」「スキー場」の利用は伸びたが、新潟中越沖地震の発生で「海水浴場」が同12.5%減と大きく前年を割り込んだ。同県の入込数減少は3年連続。
「温泉観光地」は新潟中越沖地震の影響から、夏から秋にかけて前年を下回った。日帰り施設の入り込み減もあって、1196万4千人、同2.8%減となった。このほか、観光果樹園や美術館などを含む「その他」が694万5千人で、同3.5%減と落ち込んだ。同県観光振興課では、梅雨の長期化なども入り込み減の一因とみる。
県内客は昨年より7272人減少したが、県外客は2120人増え、県内客は延べ2118万4千人、入り込み数全体の52.9%だった。県外客は延べ1889万3千人で、構成比47.1%は最近5年で最も高い。
調査期間は07年4月から08年3月まで。同県内346カ所の主要観光地を対象に行った。