小田急電鉄は4月28日、取締役会で東京・西新宿にある本社を東京・新宿、神奈川・海老名の2カ所に移転し、現本社の土地建物(同社保有分)の譲渡に係る基本合意書を締結することを決議した。本社移転時期は、海老名本社には来年2月、新宿本社には同8月。
移転は、本社ビルの老朽化と働き方が変化する中で時代に見合うオフィスの在り方を検討した上で決定。同社が経営ビジョンで掲げる「地域価値創造企業」を目指す中、グループの重要な事業エリアである新宿に加え、小田急線の中間に位置する海老名にも本社機能を設ける。新宿には経営企画本部、まちづくり事業本部、一般管理部門を中心に、海老名には交通サービス事業本部を中心に配置する予定。
移転先は、新宿本社が東京都新宿区西新宿2丁目7番1号小田急第一生命ビル、海老名本社が神奈川県海老名市めぐみ町2番2号ViNA GARDENS OFFICE。
現本社の土地建物の譲渡先は、明治安田生命保険で、来年9月29日に物件の引き渡しが行われる。譲渡益は、約98億円を見込む。