小田急電鉄は1日から、日本で初めてカーボンオフセットを導入した割引周遊券を発売した。CO2を相殺するための費用を小田急電鉄などが負担する。周遊券にカーボンオフセットを取り入れることで、地球温暖化対策に積極的に取り組む企業姿勢を広く消費者にアピールしたい考えだ。
割引周遊券「箱根旧街道・1号線きっぷ」は、小田急線の往復割引乗車券と箱根登山線、箱根登山バスが乗り降り自由になる乗車券をセットにしたもの。周遊券には箱根関所資料館など、国道1号線・箱根旧街道の名所旧跡や温泉施設など25施設を割引料金で利用できるといった特典もつけた。
同社は、周遊券を利用した際に出るCO2量を5.4キログラムと推計する。周遊券では、排出CO2のすべてを日本カーボンオフセットの提供するサービスを利用して相殺する。相殺費用は小田急電鉄、箱根登山鉄道、箱根登山バスの3社が全額負担することから、周遊券の料金には含まれない。
発売金額は新宿からの場合、大人3080円。周遊券の有効期間は1日。