富山県観光連盟は14日、都内のホテルで旅行会社などを対象に観光説明会を開いた。外国人観光客の増加について報告したほか、来年3月の東海北陸自動車道の全線開通に伴う関東圏からの誘客に期待感を示した。
同連盟の藤井健三副会長兼専務理事は「関東圏は最大のマーケット。観光客の半数は関東から来ている。東海北陸自動車道の全線開通などを商品造成に生かしてほしい」と訴えた。
ビジット・ジャパン・キャンペーンと連携した、外国人観光客の誘致状況を紹介。ターゲットは韓国や台湾、中国など。立山黒部アルペンルートに訪れる外国人の団体観光客数は年々増えており、06年度は対前年比25%増の9万2500人に達した。県内の富山空港と中国や韓国との間には国際定期便も運航している。
また、藤井副会長兼専務理事は能登半島地震で風評被害を受けたことにも触れ、「富山県は地震の被害がほとんどなかったが、ゴールデンウイークは宿泊キャンセルが相次ぎ、宿泊者数は昨年に比べ2割程度下回った」と報告した。