日本ホテル教育センター(石塚勉理事長)と日本ナショナルトラストは(筒井博司理事長)は2月19日、第2回学生観光論文コンテストの表彰式を国際ホテル・レストラン・ショー開催中の東京ビッグサイト(東京都江東区)で行った。観光庁長官賞(最優秀賞)には、学習院大学3年の岡本成敦さんと長谷川裕さんの「観光情報提供のありかた〜設備としてのWi—Fiと情報の質としてのカウチサーフィン〜」を選び、表彰した。
長官賞の2人には、観光庁の志村格次長が賞状と記念盾を手渡した。志村次長は「テーマ設定、調査手法、結論ともに適切で、示唆に富んでいる。現在の観光庁の政策課題にも合致している」と評価した。
日本ナショナルトラスト会長賞(優秀賞)には神戸夙川学院大学観光文化学部観光文化学科3年の上月良子さん、小西芽理さん、白石亜希さん、松下稜さん、村上有紀さん、山本元彪さんによる「震災関連行事に対する人々の意識の変化とその観光資源化の問題〜阪神・淡路大震災の伝承、神戸ルミナリエを事例として〜」を、全日本シティホテル連盟会長賞(優秀賞)には創価大学経営学部経営学科3年の森合央さん、広恵幸輝さん、立脇清伸さん、古賀勝博さん、野田佳希さんによる「『カジノ導入による災害復興』及び、カジノを未来の東北観光の主要産業へ」をそれぞれ選び、表彰した。
学生に早い段階から観光事業に対する興味、関心を持ってもらい、大局から業界を見つめる視点を養ってほしいというのがコンテスト開催の趣旨。応募総数61編の中から6編が最終審査に進み、10人の外部審査員により最優秀賞1編、優秀賞2編の計3編が選ばれた。3編の賞金総額は100万円。
外部審査員は、中村裕元日本ホテル協会会長(=審査委員長)、寺田吉道観光庁観光産業課課長、石川剋巳元JTB常勤監査役、鈴木勝桜美林大学教授、山上徹同志社女子大学特任教授、中山智雄全日本シティホテル連盟専務理事、筒井博司日本ナショナルトラスト理事長、阿部貞三柴田書店取締役、太田進オータパブリケイションズ社長、江口英一観光経済新聞社企画推進部長。
長官賞を受賞した岡本さん(左)、長谷川さん(右)と志村次長