奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合の女性部・あゆみ会は、「女将がこっそり教えます。ディープな『大和路』」と銘打ち、キャンペーン(スタンプラリー)を開始した。同会がプレゼントを用意し、宿をアピールするのは初めて。これまであまり表に出なかった女将だが、他県との競争も激しくなり「座して待っていては立ち行かなくなる」という危機感もあり、攻めの姿勢に転じた。
4日、あゆみ会会長の上田トクヱさん(ピープルズイン花小路)、副会長の中塚隆子さん(大和高原ボスコヴィラ)ら4人が東京・池之端の観光経済新聞社を訪れ、意気込みを語った。
キャンペーンは約40の旅館・ホテルが参加し、10月1日から2018年9月末まで実施する。期間中、参加施設に泊まり、「女将スタンプ」を2個集め応募すれば、奈良が発祥とされる蚊帳の生地を使った「女将ふきん」(400円)2点をプレゼントする。さらに、抽選で5組(2人1組)に宿泊券が当たる。スタンプを押す台紙は各施設や観光協会、東京の奈良まほろば館などに置いている。
月刊大和路「ならら」に掲載されているキャンペーン紹介欄には、女将の顔がイラストで描かれ、とっておきの情報を紹介している。例えば、上田会長は大和なでしこ卵や大和ポーク鍋などを使った大和づくしの朝食を勧めている。
あゆみ会は1997年発足、現在60軒が加盟している。これまで、「奈良の女将のお勧め」と称して、「四季の花と地元味」「美仏に出会う旅」などのパンフレットを製作している。
第38回「にっぽんの温泉100選」発表!(2024年12月16日号発表)
- 1位草津、2位道後、3位下呂