第2次安倍内閣の国土交通相に公明党・前代表の太田昭宏氏が就任した。太田国交相は12月28日の専門紙向けの就任会見で、観光政策について「極めて重要」と述べ、外国人旅行者の受け入れ態勢の整備などを推進する考えを示した。
太田国交相は、2009年8月の衆院選前の自公政権時には「観光立国の推進役の1人だった」と自負し、観光政策を重視する姿勢を強調。外国人旅行者の受け入れ態勢の現状について「備えが極めて弱い。観光に携わる人々が努力しているが、それをバックアップすることが大事」と指摘した。
また、国際観光の交流拡大については、「日中、日韓の間にブレーキがかかるような状況もあったが、アジア諸国との関係が大事だ」との認識を示した。
太田 昭宏氏(おおた・あきひろ)衆院・東京12区。当選6回。93年7月の衆院選で初当選。06年9月に公明党代表に就任。京都大学大学院工学研究科修了。67歳。
観光は鶴保副大臣 徳田政務官が担当
国交副大臣には鶴保庸介氏(自民、参議院・和歌山)、梶山弘志氏(同、衆議院・茨城4区)が就任した。国交大臣政務官には松下新平氏(同、参議院・宮崎)、赤澤亮正氏(同、衆議院・鳥取2区)、徳田毅氏(同、衆議院・鹿児島5区)が就いた。観光施策は鶴保副大臣、徳田大臣政務官が担当する。
観光以外の運輸関係施策の担当は、鶴保副大臣が鉄道と自動車、梶山副大臣が海事と航空を担当。松下大臣政務官が鉄道と自動車、赤澤大臣政務官が海事、徳田大臣政務官が航空に決まった。
観光の重要性を語る太田国交相=12月28日