国土交通省は、国内観光、国際観光の振興に向けて、高速バス、LCC(格安航空会社)などの利用促進に向けた協議会を設置した。初会合は15日。アクセスの連結、共同プロモーション、フリーパスの企画など、LCC事業者やバス事業者などの連携を促進していく。
観光を通じた地域活性化には、低廉で質の高い交通サービスが不可欠。4月に成田空港にLCC専用ターミナルが整備されたほか、来年春には東京・新宿駅南口に高速バスの乗り場を集約したターミナルが開業予定。インフラの整備を生かし、事業者の連携を進める。
高速バスやLCCに関しては、政府の観光立国推進閣僚会議が策定した「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2015」に、利用促進に向けて連携して課題を解決するプラットフォームを構築することが盛り込まれた。
協議会の主な検討テーマは、(1)高速バスなどによる空港から目的地までのアクセス確保(2)LCCと高速バスのアクセスをセットにしたプロモーション(3)LCCと高速バスの乗り継ぎチケットの開発、普及(4)高速バスの外国人旅行者向けフリーパスの開発、普及—など。
協議会を構成する事業者は次の通り。
航空関係=エアアジアジャパン、ジェットスター・ジャパン、春秋航空日本、バニラ・エア、ピーチ・アビエーション、新関西国際空港、中部国際空港、成田国際空港
バス関係=日本バス協会、ウィラーエクスプレス・ジャパン、京王電鉄バス、JRバス関東、西日本鉄道、みちのりホールディングス、高速バスマーケティング研究所
観光関係=エイチ・アイ・エス、JTB国内旅行企画