石川県の和倉温泉と輪島温泉の旅館関係者らが15日、首相官邸を訪れ、安倍晋三首相と面談。能登半島地震で被災した温泉街の復興をアピールした。首相は「ピンチをチャンスにして、(地震前よりも)多くの観光客が訪れるよう頑張って」と激励した。
官邸には和倉温泉旅館協同組合の女将ら10人、輪島温泉旅組の女将ら7人のほか、山口裕啓県観光交流局長や能登の大ファンという歌手のジュディ・オングさん、県出身の料理人・道場六三郎さんも同席した。
輪島温泉旅組おかみの会の米山正子会長(うるしの宿米久)は、「風評被害が大きく、観光客は前年対比で2~3割落ち込んでいます」と訴え、加賀屋の女将、小田真弓さんは「今まで経験したことのない厳しさを感じています。今までの以上に温かいおもてなしをしてまいります」と強調した。
安倍首相はエールを送る一方、「能登のお湯はいい。私も機会があれば温泉につかりたい」などと笑顔でこたえた。
安倍首相(中央)に復興を強くアピールした女将さんら=首相官邸で