千葉県館山市は12月から、市内の動植物園「南房パラダイス」で、電動立ち乗り2輪車「セグウェイ」によるガイドツアーの社会実験を実施している。珍しい乗り物のため、12月9日現在ですでに約300人が参加する人気ツアーになっており、市ではツアー参加者の意見を基に、観光分野への活用の可能性を探ることにしている。
セグウェイは体重移動で速度や方向の調整が簡単にできるため、健常者だけではなく、障害者や高齢者の移動手段としても注目されている。また、車体が小型で、市街地で使っても渋滞を引き起こさないため、将来は観光分野での利用のほか、通勤や警備などでの利用も想定されている。茨城県つくば市でも観光ツアー実験が行われている。
千葉・南房総を代表する観光地の館山市では、2年前から試乗会を開催。試乗者に好評だったことから、広い敷地を持つ南房パラダイスを実験会場にして、観光分野にセグウェイが生かせるか本格的な実験を始めた。
今回の実験では、レンタルで5台を用意。参加者は乗車講習の後、ガイドから園内の説明を受けながら、30分程度遊歩道を巡る。終了後、アンケートに回答する必要がある。料金は市の社会実験事業のため無料。
実験は3月31日まで年中無休で実施する。原則予約が必要。問い合わせは南房パラダイス管理事務所TEL0470(28)1511。
12月1日に始まったセグウェイを利用したガイドツアーの様子