北海道観光振興機構は6月27日、2016年度の通常総会を札幌市の京王プラザホテルで開催した。役員改選では、近藤龍夫会長が退任し、新会長に堰八義博氏(北海道銀行会長)を選任した。副会長には、加森公人氏(加森観光社長)ら新任4人を含む12人を選任した。
総会の冒頭、退任する近藤会長が在任2年間を振り返り、「予算額は従前の3倍増を実現したが、官民一体の態勢づくりや事業運営の改善はまだ道半ばなので、引き続きしっかり進めてほしい」と述べ、「観光は北海道の発展をけん引する大きな力だ。恵まれた観光資源を生かし、北海道を世界に誇れる観光地にしていかなければならない」とあいさつした。
選出された堰八新会長は「前会長の路線を踏襲し、積極的な運営に努めたい。観光客誘致と受け入れ態勢の整備を両輪に皆さんと力を合わせて取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
今年度の事業計画には、引き続き、人材育成やサービス向上、地域観光活性化に向けた商品開発、国内外での観光プロモーションの推進を掲げた。新たに、新幹線開業効果を全道に波及するための事業、道央と道東・道北をつなぐ広域観光周遊ルートの交通対策事業を盛り込んだ。これらに係る事業予算には14億5千万円を計上した。
総会後に開かれた交流会には、高橋はるみ北海道知事、川勝敏弘北海道運輸局長ら来賓を含めて約250人が出席。新体制のスタートに期待を寄せていた。
主な役員は次の通り。
副会長=池田浩、大西雅之、加森公人(新任)、木本晃(同)、西海正博、笹本潤一、中島喜一、西野目信雄(同)、萩原邦彦、松嶋一重、三宅英夫(同)、森健二▽専務理事=村上則好(同)▽常務理事(事務局長)=金子健太郎