冬柴鐵三国土交通・観光立国担当相は3月17日、広州市内のホテルで邵琪偉国家旅游局長と会談した。冬柴大臣は、検討課題となっている少人数グループへの査証(ビザ)発給をはじめ、訪日観光の制約要件解消への取り組みなどを報告。邵局長は日本側の調整に期待したほか、「4月の温家宝首相の訪日を観光交流拡大の契機にしたい」と述べた。
中国からの訪日観光査証では、一定規模の団体に制限されている発給要件を少人数グループにも認めようと関係省庁が検討を進めている。冬柴大臣は、実現に向けた調整に意欲を示す一方、失踪者対策などの課題があることも指摘した。
これに対し邵局長は「査証発給の要件が緩和されれば、訪日客はさらに増えるはず。失踪者対策は、中国側も十分に配慮している。両国が協力して課題の解決にあたりたい」と語った。