全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(西村総一郎部長=兵庫県・西村屋本館)は10月30日、長崎市の長崎ブリックホールで第24回全国大会を開いた。西村部長は、旅館・ホテル経営を持続するために、「率先して変化をしていかねばならない」と全国から集まった約800人の青年部員らに呼び掛けた。次期部長に内定している鈴木治彦副部長(岡山県・名泉鍵湯奥津荘)は次期体制の活動方針を述べ、協力を求めた。
全国大会は隔年の開催。式典と、委員会活動を発表する分科会が主な内容。
式典で西村部長は「観光産業は日本を支える屋台骨の一つになる。しかし、われわれ旅館・ホテルは十分な状態か。生産性が低い、賃金が低い、収益体質が弱いなど、さまざまな課題がある。経営を持続するために、われわれ自身が率先して変わっていかねばならない」と述べた。
次期部長として紹介された鈴木副部長は、「全国の多くの20代、30代の人たちに全旅連青年部に出向していただきたい。しっかりとしたチームを作り、一人一人の能力と個性を発揮してもらい、日本の観光業、引いては経済の発展に少しでも寄与できる活動を展開したい」と、来年度から2年間の新体制の方針を述べた。
来賓からは、全旅連の多田計介会長、長崎県の中村法道知事、長崎市の田上富久市長、全旅連青年部OB会の福田朋英会長が祝辞を述べた。
式典に続き、青年部6委員会による分科会を開催。ITや人材をテーマに研究発表を行った。
全国の青年部員が集った大会