全国修学旅行研究協会(全修協、中西朗理事長)は17日、東京の九段会館で第9回修学旅行ホームページコンクールの表彰式を開き、最高賞の大賞(文部科学大臣奨励賞)を受賞した奈良県立十津川高等学校と、優秀賞を受賞した3校に賞状と記念品を授与した。
同コンクールは全国の小、中、高等学校を対象に、自校の修学旅行の取り組みを紹介したホームページ作品を募集、旅行先や事前・事後の学習内容、ホームページの完成度で優れたものを表彰する制度。エントリーされた中から全修協の中西理事長、近畿日本ツーリストの吉川勝久社長、観光経済新聞社の江口恒明社長ら6氏の審査委員による採点で大賞、部門別優秀賞など各賞を決めた。
大賞を受賞した十津川高校は、学校の創設者ゆかりの地、隠岐の歴史と文化を学ぶ修学旅行を実施。「地元と修学旅行先との歴史的つながりに着目した事前学習等、興味深い学習内容」「現地での体験の様子を、写真をうまく生かしながら説明している」など、学習内容、ホームページの構成とも高い評価を得た。
表彰式では、審査委員を務めた全修協の中西理事長、文部科学省の磯谷桂介児童生徒課長があいさつ、京都大学の北條正樹教授が講評を述べた。大賞を受賞した十津川高校の倉田寿人教諭は「隠岐への修学旅行は平成17年から実施している。今回の受賞で生徒もやる気を出しており、取り組みを次の学年にもつなげていきたい」と語った。
受賞校は次の通り。
大賞=奈良県立十津川高等学校▽優秀賞・小学校部門=宇都宮市立西小学校(栃木県)▽同・中学校部門=一色町立一色中学校(愛知県)▽同・高等学校部門=大阪府立芦間高等学校▽入選=小平市立小平第六小学校(東京都)▽同=益田市立吉田小学校(島根県)▽同=雲雀丘学園中学校(兵庫県)▽同=東京文化高等学校(東京都)
大賞と優秀賞の受賞校が出席した表彰式(右端=中西理事長)