佐賀県観光連盟は14日、大阪市内で旅行会社や報道関係者を対象に、2011年度上期向けの観光素材やモデルコースを説明する「2010 SAGA’Sセミナー」を開いた。来年3月12日の九州新幹線鹿児島ルートの全線開業で佐賀県内に新鳥栖駅が開業することなど、誘客の拡大につながる観光情報を紹介した。
セミナーでは、冒頭、古賀弘泰専務理事=写真=があいさつに立ち「九州新幹線鹿児島ルートの全線開業で、県としても新しい西九州の玄関口、新鳥栖駅ができる。ぜひ西九州にも来ていただきたい」と述べた。
プレゼンテーションでは、トピックスとして新鳥栖駅が紹介された。
新鳥栖駅は、鹿児島ルートと在来線の長崎本線が交差する位置にあり、長崎本線との乗り換えができる在来新駅も設置されるため、佐賀や長崎方面へのスムーズな乗り換えが可能となる。加えて、鳥栖駅近くには鳥栖ジャンクションがあり、南北に九州自動車道、東西には長崎自動車道が走っている。
新鳥栖駅には、北部九州最大の大型観光バス用駐車場や大型公衆トイレも設置されるほか、レンタカー受け付け窓口も設置される予定で、九州観光の交通拠点となることが期待されている。
ロケ地観光につながるトピックスとして、映画「悪人」のロケが福岡や長崎とともに、佐賀県内で行われたことを紹介した。「悪人」はモントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門で主演の深津絵里さんが最優秀女優賞を受賞した話題作。佐賀駅やイカ料理で知られる呼子などがロケ地として使用されている。
トピックス紹介の後、嬉野温泉に4月にオープンした公衆浴場「シーボルトの湯」やパワースポットなどが盛り込まれた観光ルートを紹介した。
セミナーは大阪のほか、福岡(8日)、広島(13日)、東京(15日)でも開催された。