住友電工ネットワークスは、高速同軸モデム「ACLC」の新ラインナップとして「MC3000シリーズ」を発売した。ホテルや旅館の客室内のテレビ同軸ケーブルを利用して、高速で安定したネットワーク環境を構築する。
高速同軸モデムは、既設のテレビ共聴用同軸ケーブルを用いて高速通信を実現するもので、大規模なLAN配線工事が必要ない。客室にインターネット環境を導入できるソリューションとしてホテル、病院、学校、集合住宅などに多数、採用されている。
MC3000シリーズは、従来のセキュリティ機能に加え、品質管理機能やIPマルチキャスト転送機能などの高度な通信機能を搭載することで、VoD(ビデオ・オン・デマンドサービス)などにも対応する。
親機1台に対して、子機20台を接続することが可能。1台の子機には、パソコンなどの端末が最大64台接続できる。
従来機では、別売りだったハイパスフィルタや混合器(分配器)を内蔵した。同軸2ポート(F型)を備えたことで、設置工事の低コスト化も実現している。
サイズは、高さ120×幅30×奥行き140ミリ(突起部を除く)。重さは約250グラム。卓上設置(縦置き、横置き)のほか、壁掛け設置も可能だ。
アナログ放送停波まで1年を切った現在、この同軸モデムは、地デジ対応工事と併せて、客室インターネットも導入できることから注目されている。
同社では、「客室への配線工事が一切不要のうえ、客室の休業や騒音を避けられるメリットもある。1千室以上の大規模ホテルから小規模の民宿まで、非常に重宝されている」と話す。
この件についての問い合わせ先は、住友商事マシネックス・ICTプロダクトチーム(TEL03・5560・7501)。
MC3000シリーズ