新型インフルエンザの流行で、人々の衛生に対する関心が高まっている。総合案内所の九州観光旅館連絡会(九観連)に加盟するバス会社では、インフルエンザなどの除菌や消臭で高い効果を示す除菌水噴霧器を導入し、バス車内に設置。旅行客に安心・安全なバス旅を提供している。
この除菌水「弱酸性次亜塩素酸水ハイクロM」は、インフルエンザ、ノロウイルス、O-157、各種ブドウ球菌などのほか、熱に強い芽胞菌も死滅させる効果があると基礎除菌実験で立証されている。アルコールでは除菌できないといわれる新型インフルエンザやノロウイルスも除菌できるのが大きな特徴だ。
また安全性もあり、ヒトの口や目に入っても身体を害することがない。除菌・消臭の役目を終えると自然に分解されて、通常の水に戻るという性質を持つ。
使用時は原液を50倍に希釈する。1リットル当たりの単価は64円で、アルコールなどと比べて経済的だ。
除菌水の噴霧器はバス用、室内用などをそろえている。バス用小型噴霧器は、高さ28センチ×幅18センチ×奥行き10センチで、金具で車体に取り付ける方式。車載を考慮し、液漏れ対策も万全を期している。価格は3万8千円。
安心・安全の提供は旅をプロデュースする事業者の義務だ。この除菌水噴霧器を設置したバスの利用は、特に学生・生徒や老人会の旅を受注する際に、大きなアピールポイントになるかもしれない。
問い合わせは九観連空間除菌係(TEL06・6531・5544)へ。
車内に設置された除菌水噴霧器