九州観光推進機構(会長・石原進JR九州相談役)は8月27日、東京都港区の品川プリンスホテルで、旅行会社の商品造成担当者らを対象に「2016年度上期向け九州観光素材説明会・相談会」を開いた=写真。
16年度上期の九州向け旅行商品造成の促進や新観光情報の発信による誘客拡大を図るのが狙い。旅行業者やマスコミ関係者ら約180人が出席した。
九州は世界遺産ブームにある。7月に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」、16年に登録の可否が決まる「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」に続いて、17年に登録を目指す候補として「宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県宗像・福津市)が挙がっている。
同機構の原田弘司国内誘致推進部長は冒頭あいさつで「3年連続で世界遺産が誕生する可能性がある」と述べ、九州観光のポテンシャルの大きさを強調した。
1部の素材説明会では同機構が九州の祭りや食、温泉、旬の話題などを紹介。続いて、7県の観光担当者がそれぞれの観光魅力をアピールした。
福岡県は宗像・沖ノ島関連遺産群の説明やローカル列車による旅の魅力、佐賀県は10月にオープンする「ブーゲンハウス嬉野」や各月のおすすめスポットなど、長崎県は産業革命遺産や佐世保、松浦・平戸など各エリアの見どころを紹介。
また、熊本県は来年4月オープン予定の観光施設「崎津ガイダンスセンター」(仮称)や来年開通50周年を迎える天草五橋、大分県は温泉のほか広域モデルコースや着地型商品、宮崎県は来年3月末リニューアルオープンする「青島亜熱帯植物園」、女子、シニア、家族それぞれをターゲットにした観光素材を提供した。
鹿児島県は島巡りを楽しむ「しま旅」、女性に焦点をあてた「こころの美旅」などを提案した。