中部運輸局と中部広域観光推進協議会は11日、上海市旅游局と「観光および友好交流における協力覚書」を締結した。同運輸局によると、上海市と観光面における覚書を交わすのは「中部地区が初めてではないか」(国際観光課)としている。
同日、上海市内のホテルで署名式が行われ、伊藤松博・中部運輸局長、松本正明・中部広域観光推進協議会事務局長と、道書明・旅游局長が覚書にサインした。日本からは旅行業関係者も同行した。
覚書は観光分野における交流と協力を強化し、両地域の観光産業の発展を目指すもので、(1)観光宣伝活動を互いに支援する(2)観光関係の行政部門、団体、企業などの相互交流や協力を積極的に推進する(3)日本側は上海万博、中国側はビジット・ジャパン・イヤー2010をそれぞれ支援する──となどの項目を盛り込んでいる。
昨年11月、VJC地方連携事業の一環で、川勝平太・静岡県知事を団長、伊藤局長を副団長として「中部ハイレベルミッション団」を上海に派遣した際、道局長との会談で「相互交流の拡大を図るべきだ」との認識で一致、今回の覚書締結に至った。
覚書にサインした後、がっちり握手をする伊藤局長(左)と道局長