中国地方5県(岡山、広島、鳥取、島根、山口)は6月28日、東京都の都道府県会館で、各県の観光素材を旅行業者らにアピールする「第33回中国ブロック観光情報交換会」を開いた。約80人が参加。各県の担当者が一押しの観光素材を紹介したほか、空港利用促進の共同キャンペーンをPRした。
岡山県真庭市では酪農と木材業、農業を連動させ、生ごみや木くずなどを発電や堆肥に循環利用する「バイオマス事業」が注目を浴びる。事業所の見学や湯原温泉への宿泊を組み合わせた「バイオマスツアー」を昨年12月から実施している。
広島県江田島市のエステティックリゾート「ホリスアイランド」は瀬戸内海の沖野島全体、約6万7千坪を敷地とする。豊かな自然の中で、エステや地元の食材を使った食事をゆったりと楽しめる。また世羅町では半径35キロメートルに散在する花畑をめぐるフラワーツーリズムも話題だ。
山口県萩市は明治維新の志士に縁の深い場所が江戸時代そのままに残り、古地図を見ながら街歩きができる。現在「萩まちじゅう博物館」と銘打ち、コースを整備している。
鳥取県倉吉市は「白壁土蔵」が並び、蔵めぐりコースを整える。倉吉市を含む、三朝、羽合、関金、東郷の各温泉と岡山県の蒜山からなる「梨の花温泉郷」ではスイカ選果場の見学も楽しめる。
島根県は石見地方に残る自然と人とのふれあいを生かした「田舎ツーリズム」が魅力。昨年同地方で撮影が行われた映画「天然コケッコー」のロケ地めぐりを組み合わせた周遊観光も提案する。
9月1日から11月30日まで、中国5県にある7つの空港(鳥取、米子、出雲、石見、岡山、広島、山口宇部)のうち3つを利用し、各空港の案内所でスタンプを集めると、先着100人に5千円のVISAギフトカードが贈られる。このほか観光施設やホテルなどで使える共通特典クーポンも配布する。