下呂市が日本初の「ホスピタリティ都市宣言」


ホスピタリティ都市を宣言した会合

ホスピタリティ都市を宣言した会合

 岐阜県下呂市の野村誠市長は3月29日、下呂市民会館で「下呂市ホスピタリティ都市」を宣言した。野村市長は「ホスピタリティ都市宣言は日本で初めだと思う。全国へ下呂市をPRしたい。市民1人ひとりがおもてなしの心をもってお客さまに接していただきたい」と宣言に先立ちあいさつした。

 同市は、観光産業を活性化させるには、行政をはじめ観光事業者、農林漁業者、自治会、一般市民が、観光立市、地産地消の推進・確立に向け統一の意思を持つ必要があるとして、今年3月、下呂市観光計画を作成。

 計画は市民の参加を得ながら今後5年間で確実に実行できる具体策をまとめたもので、観光客150万人の誘致を目標としている。基本施策は(1)ホスピタリティ都市宣言(2)受け入れ態勢の強化と情報の集中(3)旅行商品の造成と情報発信(4)集客交流事業の誘致活動強化(MICE)(5)国外誘客事業の促進(インバウンド)(6)観光の中心的施設の整備(7)まち並みや景観整備の促進──。

 「下呂市ホスピタリティ都市宣言」は、同計画の大きな柱として盛り込まれている。

 宣言に続いて、観光団体を代表し、滝多賀男・下呂市地域雇用創造協議会会長・下呂温泉旅館協同組合理事長があいさつ。「地域活性化には外国人観光客に来てもらわなくてはいけない。外国人の方に選ばれる下呂温泉にならないといけないが、まだ外国人観光客の受け入れ態勢が遅れている。これからますます観光地同士の競争が激しくなる。遅れをどう取り戻すのかがこれからの大きな正念場になる」と強調した。

「下呂市ホスピタリティ都市宣言」
 自然豊かな下呂のまちに津々浦々から多くの旅人たちが訪れる。「風景」「名泉」「食材」に感激し伝統文化と市民のふれ合いに新たな幸せを発見する。

 市民は明るい笑顔で「いやし」「くつろぎ」「和み」を創出する。旅人たちは下呂のホスピタリティに歓喜しロマンと感動にあふれ幸せの輪がいっぱいに広がる。

 下呂を訪れた旅人は旅の思い出を家族や友に熱く語る。それを伝え聞いた仲間たちは下呂を訪れ守り継がれた自然の恵みに心が洗われ明日への力が甦る。

 旅人の笑顔や感動が心に響き市民自身も幸せになり笑顔のあふれるまちになる。これが下呂市の願いです。下呂市はここに「ホスピタリティ都市」を宣言します。地がある桜井線の愛称を『万葉まほろば線』とし、万葉トレイン(観光列車)も運転する。1300年祭を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

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