群馬、新潟、長野の3県にまたがる9市町村の自然ガイド団体などが連携して観光客の集客に取り組む「上信越ドリームエリア推進協議会」がこのほど発足した。広域のエリア内で個々に実施される自然体験プログラムを共同で宣伝し、参加者向けにスタンプラリーも始めた。アンケート調査などを通じて広域での集客やリピート客の状況などを検証し、自然体験プログラムの連動によるエリア全体のブランドアップを目指す。
ドリームエリアは、軽井沢町、佐久市、小諸市、東御市、御代田町、山ノ内町、嬬恋村、長野原町、津南町に広がる。事業には、浅間山麓国際自然学校、森のいきもの案内人ピッキオ、嬬恋村インタープリター会、雪の都GO雪共和国など14団体が参加。経済産業省の地域集客・交流産業活性化支援事業(3カ年事業)の支援を受けている。
今年度は、小諸市で今月3日に開かれた「信州小諸ふーどまつり」と、津南町で10月31日に開かれる「そば祭り」が食をテーマに連動。共同宣伝や同時申し込みに対する割り引き、スタンプラリーなどで参加状況を検証する。小諸市で開かれる「スノーカーニバル」(1〜2月)と津南町の「ウインターキャンプ」(3月下旬)も雪をテーマに連動させる。
また、スノーカーニバルとウインターキャンプでは、家族客を対象にした募集枠を設けた。かまくら作りなどの体験の後に参加家族の交流会を開く。感想なども聞いて今後の課題を探る。
この他、スタンプラリーの対象の体験プログラムやイベントは、平原〜小諸間を歩く北国街道ウォーク(10月17、31日)、アサマ2000パークでのスキーキャンプ(12月〜2月下旬)、雪や氷のオブジェが展示される浅間高原ウインターフェスティバル(2月11〜13日)など10カ所で開かれる。このうち5カ所以上のスタンプを集めた参加者には、ホテル宿泊券や特産物が当たる。
今年度の検証結果などを踏まえ、来年夏には家族客向けの自然体験プログラムなどを開催する予定。
問い合わせは、同協議会事務局(浅間山麓国際自然学校内、TEL0267・23・3124)まで。