岩手県沿岸地域への誘客を目指す三陸復興観光商談会が7月21日、東京都渋谷区のレストランで開かれた=写真。陸中海岸魚彩王国実行委員会(澤田克司会長)を構成する宿泊事業者や交通事業者、三陸復興国立公園協会に加盟する自治体が、旅行会社や旅行メディア12社に観光資源などをアピールした。
主催は、岩手県沿岸広域振興局、三陸復興国立公園協会、陸中海岸魚彩王国実行委員会。
参加事業者は、ホテル羅賀荘、グリーンピア三陸みやこ、休暇村陸中宮古、宮古ホテル沢田屋、浄土ケ浜パークホテル、三陸花ホテルはまぎく、三陸鉄道、岩手県北自動車、釜石大観音、木村商店、浄土ケ浜レストハウスなど。参加自治体は久慈市、田野畑村、岩泉町、宮古市、釜石市。
県沿岸広域振興局の小向正悟局長は「復興の工事関係者の宿泊などもこれから少なくなっていくので、観光にしっかり取り組む必要がある。沿岸地域にとって観光は重要な産業。商談の成果に期待したい」とあいさつした。
事業者や自治体が旅行会社などと個別に商談を展開したほか、釜石市が試合会場となる2019年のラグビーワールドカップをPR。釜石市には、全国の試合会場のうち唯一の新設競技場「釜石鵜住居復興スタジアム」(仮称)が整備される。大会期間中には観客の周遊観光などが期待される。
東日本大震災の発生から5年。魚彩王国実行委員会の澤田会長は「沿岸地域のこれからの復興に向けては観光のさらなる活性化が必要。誘客や商品造成などに旅行会社の皆さまの力を貸してほしい」と訴えた。