三重県志摩市のあご湾周遊船が19日、運航を開始した。市観光協会や観光事業者でつくる英虞湾観光ネットワーク(木村圭仁朗会長)が企画。主催は地元の旅行業者のコスモス・ツアーシステム、運航は賢島遊覧船組合が行う。
8月25日までの夏休み期間中、近鉄の賢島駅、英虞湾で主に体験型観光メニューを行っている拠点や観光施設、宿泊施設に近い6つの港や桟橋を周遊船で結ぶ。予約制で1日4便運航。約2時間15分で湾内を1周する。
乗船券の「あご湾ぐるっとキップ」は、乗り降り自由で、大人1400円、小学生700円。幼児2人まで無料。市内の宿泊客は、宿泊施設の証明印をもらうことで翌日も利用できる。
近年、志摩市の体験型観光のメニューは、ともやま公園でのシーカヤック体験、合歓の郷でのかご漁体験のほか、海女小屋体験などが人気となっており、周遊船就航で観光客が利用しやすくなる。
同ネットワークの木村会長は「着地型観光の先例として、今回の周遊船事業を成功させ、継続させていきたい」と話している。
運航開始のセレモニー