三菱電機エンジニアリングは12月1日、主にホテルや旅館の部屋向けとして、静音性などに優れた小型電子冷蔵庫「グランペルチェシリーズ」の新製品「20リットル引出式電子冷蔵庫」を発売した。
同社によると、小型冷蔵庫の市場はホテル・旅館に加え、病院や介護施設の新設、リニューアルに伴い需要が拡大。一方で静音や収納性、小型化など、付加価値が求められている。
同シリーズは1999年7月に発売して以来、昨年1月に販売台数累計10万台を達成するヒット商品に成長した。
今回の新製品は、従来製品に比べてさらなる静音・低振動を実現した。その運転音は、置時計の秒針音よりも静かだ。
また、高さを抑えたコンパクト設計にもかかわらず、容量24リットルを確保した。500ミリリットルペットボトルは12本収納できる。1リットル牛乳パックや2リットルペットボトルといった背の高い容器も入る。
さらに、引出式扉の採用で、机やテーブルの下といった低位置に設置した場合でも、上から庫内の食品や飲料を容易に出し入れできる。ローラーが付いているため、出し入れも簡単だ。
この他の特長として、3段階の温度調節ダイヤルで庫内温度を設定。「弱」にすれば「中」より約20%消費電力を節約できる。アルミ製内箱の採用で乾燥しにくい庫内環境を実現、庫内バスケットも取り外せるため、清掃が楽になった。ホテルや旅館では不特定多数の人が触るため、扉と庫内は抗菌仕様だ。
この件についての問い合わせ先は、三菱電機エンジニアリング東日本営業支社TEL03(3288)1754。
静音、収納性に優れた新製品