全国の温泉、観光地の経営ノウハウに定評があるリョケン(静岡県熱海市)は15、16の両日、岩手県つなぎ温泉の愛真館グループ・ホテル紫苑で2012年度第2回、通算149回目の旅館大学セミナーを開いた。全国の旅館・ホテル経営者、幹部社員約100人が参加。愛真館グループ社長の菊地善雄氏が「成長過程と生き残り作戦」と題して講演。リョケンからは2013年の経営指針「新価値創造の時代」を発表した。
菊地社長はグループの「社是と行動理念」、つなぎ温泉の「歴史と現況」、「ホテル紫苑買収と開業に至るまで」などを講演。「これまで多くの師恩、有益な人材に恵まれたことに感謝する」と強調した。
また、同グループの役員らが「販売戦略と運営改善への取り組み」についてパネルディスカッション。県外客の減少など震災後のマーケット変化に対応し、地元重視の販売戦略に転換した事例や、宿泊人員の地区別構成比、販売管理のあり方、好評を得た企画での直販対策など、具体的事例を紹介した。
2日目は、リョケンの役員が2013年の旅館の経営指針「新価値創造の時代」を発表。「新たな価値の創造」に向けた具体策を提案した。
約100人が集まったセミナー