世界最大の宿泊予約サイト、ブッキングドットコム(Booking.com、本社=オランダ・アムステルダム)は16日、宿泊業界向けセミナーをシェラトン都ホテル東京で開いた。
約360人が参加。同社からは東京・大阪オフィスの日本スタッフ77人のほか、アムステルダム本社などから外国人幹部数人が来日した。
同社アジアパシフィック・マネージングディレクターのエイドリアン・クゥーリー氏=写真=は、「世界の旅行動向」と題して講演。「世界の年間旅行者数は、海外旅行が10億人、国内旅行が50億〜60億人に達している」と述べた。
その上で「現在、スマートフォン利用者は世界に10億人以上おり、その50%はアジア太平洋地域に住んでいる。また、11年にブッキングドットコム上で成立した宿泊予約のうち約1千億円がスマートフォン経由だったが、12年には3倍の3千億円まで伸びた」と紹介。インターネット宿泊予約で、特にスマートフォン経由が急伸している現状を示した。
さらに「従来型携帯電話の利用者は世界で60億人おり、今後スマートフォンに置き換わっていく。それに伴ってスマートフォンからの宿泊予約もますます伸びるだろう」と予測した。
最新のデータによれば、ブッキングドットコムの1日あたり平均予約室数は47万5千室で、エクスペディアの同34万4千室を上回り、世界一の宿泊予約サイトとなっている。