ネオテクノ(大阪市淀川区)は、このほど旅館・ホテルの客室など建物の木部再生事業を本格的に開始した。試験的に昨年下期にキャンペーンを実施したところ全国の有名旅館・ホテルなど約50件で採用され、反響は予想以上だったという。
客室の木部は、時間の経過とともに褐色に変色し劣化する。さらに長年の使用で、汚れが染み付き、大小の傷も付いてしまい、木特有のシミやアクも出る。同社では、木部の老朽化などで起こるトラブルを特殊な薬品と技術で解消。創建時の美しい状態に再生し、木が持つ本来のぬくもりや風合いを甦らせる。
同社の再生工事なら費用もリニューアル工事に比べ5分の1から10分の1程度で済むという。白木色から民芸色まで、好みの色に仕上げることも可能だ。
施工は、木の性質や特徴に応じた特殊な薬品で処理。最終的に薬剤コートによって仕上げる。従来のコート材と違い木が呼吸でき、またカビ防止剤を同時に塗布するのでカビの発生を抑える。
また、薄く研磨するので、落書きや簡単な傷の解消も可能。薬剤には消臭効果もあり、部屋内の嫌なにおいも解消する。薬剤には人体に影響がないものを使用しており、シックハウスなどの心配はない。耐久度は、薬剤メーカーの提示期間では、10年以上、実際の施工実績では8年経過で表面の劣化は見られない。
基本的に1部屋を1日で仕上げるので、施設は通常営業を行いながらの施工が可能だ。
この件についての問い合わせ先は、ネオテクノ(TEL06・6391・7867)。