世界各国で購読されている雑誌「ナショナルジオグラフィック」がこのほど発表した、世界で訪れるべき旅先「Best Trips of 2020」の冒険部門で日本の東北が選出された。東北は、世界的な旅行ガイドブック「Lonely Planet」(ロンリープラネット)の旅行先ランキングでも上位に入り、相次ぐ選出となった。
「Best Trips of 2020」では、都市、文化、自然、冒険の4部門で25の旅行先が選出された。冒険部門では東北以外に、ウェールズ街道(英国)、ザコウマ国立公園(チャド)、タスマニア(豪州)、カムチャッカ半島(ロシア)、グロースクロックナー・アルプス山岳道路(オーストリア)が選出された。
東北については、東京から列車で3時間以内で訪問でき、原生林、渓谷、火口湖などの自然、千年の歴史を持つ寺院や神社、各地の伝統的な祭りが特徴と紹介。みちのく潮風トレイル、黄金崎不老ふ死温泉、安比高原を含むスキーリゾートなどを具体的に挙げている。
「Best Trips」は2011年から毎年発表。写真家やライター、旅行者、人気旅行誌「National Geographic Traveler」の各国版編集チームなどからの提案や情報をもとに選出されている。
東北は、ロンリープラネットが発表した、20年に訪れるべき世界の旅行先のランキング「Best in Travel2020」の「地域編」でも世界で3位に選出された。
相次ぐランクインに日本政府観光局(JNTO)は、「旅行目的地としての東北の魅力が広く世界で認識されるようになった証左であり、観光復興の面でも意義深い。今後さらに積極的なプロモーションを展開する」としている。