トップツアー旅ホ連、10年度は温泉MICEなど推進


会員を前にあいさつする伴会長

会員を前にあいさつする伴会長

 トップツアー協定旅館ホテル連盟(伴久一会長、1679会員)は今年度、旅館施設へのMICE誘致や各旅館・ホテルの特徴や魅力をPRする冊子を作成するなどの新たな取り組みを進める。地域支部、連合会単位での宿泊券拡販に向けた活動などの従来の活動と合わせ、積極的に旅ホ連の事業を展開していく考えだ。

 13日に東京都千代田区の九段会館で開いた10年度の本部総会で決めた。

 10年度の新事業では、個々の旅館・ホテルの特色をまとめた冊子「旅館・ホテルの特色PR冊子」を作成する。各施設の特色を明記した冊子を作成することで、トップツアー社員が旅行を販売する上で、顧客ニーズに合った会員施設を提案しやすいようにする。このほか「個人旅行・SIT委員会」などのテーマ別の中央委員会や、若者の旅行動機づけなどを研究する「旅館価値開発チーム」などでの、会社と協力しての意見交換や研究、商品開発などにも取り組む。

 今回の総会は、初めて旅ホ連としての活動スローガンを掲げての開催となった。冒頭あいさつした伴会長は、制定したスローガン「届けよう 地域の宝を商品にして」「広めよう 旅館の魅力を」「提言しよう さまざまな改善を」に触れ、「変化が速く、厳しい状況が続く時代ではあるが、スローガンを旗印に会員の皆さんと難局を乗り越えていきたい」と力強く話し、ウェブ販売への注力や温泉旅館でのMICE実施など、今年の連盟本部事業を強力に推進することへの意欲を示した。

 総会にはトップツアーから石川邦大社長のほか、水村祐一・常務執行役員旅行営業本部長兼旅行業務本部長らが出席。石川社長は就任以来取り組んできた専門的な旅行商品の提案と顧客満足度向上について一定の成果が出ているとしたうえで、「『顧客満足度ナンバーワン』は旅ホ連会員の協力なくしては実現できない。今後とも当社事業への理解と協力をお願いしたい」とあいさつした。

 新任役員は次の通り。

 【連盟本部副会長】野田譲二・九州支部連合会会長(鹿児島・指宿フェニックスホテル)

 【連盟本部常務理事】金行正義(北海道・阿寒リゾートホテル阿寒湖荘)、渡辺久(福島・山根屋旅館、櫻井丘子(群馬・ホテル磯部ガーデン)、金子基文(滋賀・琵琶湖グランドホテル)、永山久徳(岡山・鷲羽山下電ホテル)

 【会社側新任理事】伊藤肇(首都圏ブロック長<さいたま支店長>)、太地悦雄(中部ブロック長<名古屋支店長>)

 【支部連合会役員】北海道支部連合会副会長=金行正義(阿寒リゾートホテル阿寒湖荘)、小野友勇喜(北海道・絶景の湯宿洞爺湖亭)、関東支部連合会会長=川合健次(静岡・海のホテルいさば)、関西支部連合会会長=金子基文(滋賀・琵琶湖グランドホテル)、同副会長=沼田久博(和歌山・白浜温泉むさし)、吉井啓二(兵庫・夢乃井)、中国支部連合会会長=宮川力(山口・西の雅常盤)、同副会長=永山久徳(岡山・鷲羽山下電ホテル)、梅林保雄(広島・宮島ホテルまこと)

会員を前にあいさつする伴会長
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