ジャルパックは7月28日、2015年下期商品を発表した。藤田克己社長は「上期に行ってきた旅行者目線でのサービス改善を続け、希少性のある素材、独創性に富んだ体験を展開していく」と説明。国内の上期実績はダイナミックパッケージ(DP)の伸長により、前年比5%増の80万人。下期計画は5%増の77万9千人になる見通し。
同社は今年5月下旬にDPをリニューアルし、バスケット方式を導入。航空券と宿泊施設に加え、レンタカーやレジャー施設の入場券などのオプショナルを追加した。DPの15年度計画は対前年比40%増を目指している。
上期の傾向は、訪日客の拡大にともない仕入れ条件が厳しくなったが、東京ディズニーリゾートなどレジャー需要に支えられた。また上期から北海道、沖縄に仕入れの拠点を設置した。
下期は沖縄に重点を置く。「ジャルパックならここちいい。」をキーワードに「バリアフリー」と「ストレスフリー」を推進する。バスガイドが三線演奏と島唄で案内するオリジナル「JALうたばす」では北部コースに車いすのまま2台乗車できるリフト付き車両を採用。無料Wi—Fiやコンセント付座席なども設置した。
東京方面ではオリエンタルランドへの無料送迎バス「マジカルファンタジー号」をリニューアルした。羽田空港からの移動中もワクワク感の高まりを演出する。関西方面ではUSJとコーポレートマーケティングパートナーシップを締結。DPでの展開と合わせて、秋頃から新たな商品を発表していく。
藤田社長