総務省はこのほど、サービス産業動向調査の9月分速報を公表した。同月のサービス産業の売上高は30兆548億6100万円で、前年同月比3.1%増加した。業種別では、宿泊業が4622億4200万円で、同4.8%増と、3カ月連続で増加した。
9の大分類産業別では、「宿泊業、飲食サービス業」が2兆932億1900万円で、同3.1%増加。「生活関連サービス業、娯楽業」が3兆8869億4200万円で、同0.5%増加。「運輸業、郵便業」が5兆3627億2千万円で、同3・3%増加。
9業種のうち、「教育、学習支援業」(1.5%減)を除く8業種で増加。「情報通信業」は41カ月連続、「運輸業、郵便業」は23カ月連続、「学術研究、専門・技術サービス業」は10カ月連続でそれぞれ増加した。
中分類産業別では、娯楽業が2兆7189億5200万円で、同0.9%減少。飲食店が1兆4333億5200万円で、同3.0%増加。鉄道業が6840億8700万円で、同5.6%増加した。
需要状況DI 宿泊業は上昇
9月の需要状況DI(前年同月比で需要が増加した企業割合から減少した企業割合を引いた値)は、サービス産業全体が0.1で、前月のマイナス0.1から0.2ポイント上昇し、プラス値に転換した。業種別では、宿泊業が38.1で、前月(29.1)から9.0ポイント上昇した。
大分類産業別では、「宿泊業、飲食サービス業」が9.8で、同4.1ポイント増。「生活関連サービス業、娯楽業」がマイナス7.2で、同1.1ポイント増。「運輸業、郵便業」が1.3で、同0.4ポイント減。9業種のうち5業種がプラス水準になった。