ホテルグランヴィア京都(京都市下京区)の2階カフェレストラン「ル・タン」=写真=はこのほど、マレーシアハラルコーポレーション株式会社(以下MHC)所管のローカルハラル認証を取得した。西日本のホテルで初めて。同時に、ハラル食材を利用したメニューの販売を開始する。
MHCが提唱するローカルハラル規格は、世界的に最も通用度の高いマレーシアのハラル認証基準をベースに日本の現状に合わせてローカライズしたもの。非イスラム国である日本の商業環境に合わせてハラル管理資格を持ったムスリムが提案する日本国内で実現可能なハラル基準。
認証取得に必要なことは、(1)従業員のイスラム研修およびムスリム受け入れ体制の整備(2)ハラル専用の食器、什器、調理器具の購入、食材保管スペースの確保(3)ハラル食品の仕入れ先の選定、および販路の確立(4)ハラルメニューの作成(5)コンサルタントを受けながらの検証作業。
同ホテルでは以前からムスリム旅行者の快適な滞在のためにメッカの方角を示す方位表やお祈りマットを用意。事前の要望に応じてハラル食材を使用したメニューを用意するなどの取り組みを行ってきた。