北海道国際航空(エア・ドゥ)は5月30日開いた取締役会で、滝澤進社長(63)が退任し、後任に国土交通省OBで現日本通運執行役員の淡路均氏(60)が就任する人事を内定した。27日開く株主総会後の取締役会で正式決定する。元道副知事の吉沢慶信会長(63)も退任し、会長職は当面空席とする。
淡路氏は国交省で関東運輸局長などを歴任し、05年8月に日通顧問に就任。同年10月から執行役員。
売上高減少も 利用率は増加 3月期決算
エア・ドゥが5月30日発表した08年3月期単独決算によると、売上高は前期比1・2%減の295億6300万円にとどまり、燃料費の増加などで経常損失は1億1800万円増の4億6200万円、純損失も1億円増の8億4100万円にそれぞれ拡大した。
07年度の旅客数は約150万人で、前年度に比べ4%減となったが、利用率は74%で0.2ポイント上回った。
次期は売上高335億円、経常利益3億円、純利益2億円で、3期ぶりの黒字転換を見込んでいる。