北海道国際航空(エア・ドゥ)の10年3月期決算は、売上高349億6200万円(前期比8.8%増)、営業利益4億4300万円(同34.8%減)、経常利益5億1200万円(同28.7%減)、純利益5億9500万円(同77.8%増)となった。
同期の座席利用率は9路線平均で72.7%だった。もっとも高かったのは昨年4月に開設した札幌〜新潟線で、78.8%だった。
11年3月期は売上高360億円、営業利益、経常利益、純利益はともに1億円を予想している。
来年3月27日 帯広線を開設
エア・ドゥは5月31日開いた取締役会で、来年3月に羽田〜帯広線を開設することを決めた。北海道各都市(札幌、旭川、函館、女満別)と羽田を結ぶ路線はこれで5路線目となる。
10月の羽田空港の第4滑走路供用開始に伴うもので、運航開始は3月27日を予定している。使用機材はB737—500型機(126席)、1日2往復する。
現在、帯広線はJALが運航しており、エア・ドゥの新規就航で運賃競争も激化しそうだ。また、道央への観光客増も期待される。
次期社長に 全日空斎藤氏
エア・ドゥは5月31日開いた株主総会で、次期社長に斎藤貞夫氏(58)を内定した。25日の取締役会で正式決定する。淡路均社長は退任。
斎藤氏は運輸省に入省し、北海道警察本部交通部長、国土交通省神戸運輸監理部長などを経て、08年7月から全日本空輸参与。