アジア最大OTAのシートリップは20日、オークラ ニッコー ホテルマネジメントとグローバル戦略的パートナーシップ協定を締結した。
協定締結の様子。左から:ONHM取締役常務執行役員営業本部長 池田正人、Ctrip副総裁兼ホテル事業部CBOの周栄(シュウ・エイ)協定締結の様子。
CTRIP International Travel (Hong Kong) Ltd.(以下、Ctrip(シートリップ))と株式会社オークラ ニッコー ホテルマネジメント(以下、ONHM)は、2019年9月20日(金)、戦略的協定を締結しました。Ctripの中国向けオンラインサービスであるフラッグシップ・ストアにコーナーを開設し、Ctrip会員に向けて、オークラ ニッコー ホテルズの特典や優待サービスを提供することで、日本を訪れる中国人旅行者の拡大やオークラ ニッコー ホテルズの利用者の増加を目指します。
Ctrip(本社:中国・上海市)は、Trip.comをブランドに有する世界最大級のオンライン旅行会社です。世界で3億人超の会員数を擁し、東京、香港、ニューヨーク、エジンバラ等世界各地に拠点を持ち、提携ホテルは世界200カ国120万件にのぼります。航空券、宿泊、鉄道サービスの販売と観光情報発信などをワンストップで行い、毎年、利用会員数を着実に伸ばしています。
株式会社オークラ ニッコー ホテルマネジメントは、ホテルオークラ東京が50年以上の間、世界を魅了し続けてきたおもてなしの哲学をもとに、日本発の国際ホテルチェーンのオペレーターとして、日本を訪れる中国人観光客に、おもてなしの旅行体験を提供しています。
Ctripが、日本国内のホテルグループと戦略的協定を結ぶのは、株式会社オークラ ニッコー ホテルマネジメントが初めてとなります。今回の協定により、株式会社オークラ ニッコー ホテルマネジメントが運営する「オークラホテルズ &リゾーツ」、「ニッコー・ホテルズ・インターナショナル」及び「ホテルJALシティ」がCtripの「フラッグシップ・ストア」のコーナーに掲載されます。
「フラッグシップ・ストア」はCtripが中国国内向けに提供しているオンラインサービスで、2018年5月にスタートしました。Ctrip会員は、「フラッグシップ・ストア」上から、オークラ ニッコー ホテルズが運営するプログラムOne Harmony会員に登録することでお得な会員価格で予約ができるほか、会員限定特典やポイントなどのサービスを楽しむことができます。日本のグローバルホテルチェーングループが「フラッグシップ・ストア」として掲載されるのは今回が初めてのことで、同ホテルが運営する日本を含む世界各地約70のホテルが対象となる予定です。
協定締結式は9月20日にThe Okura Tokyoにて行われ、ONHM取締役常務執行役員営業本部長 池田正人、Ctrip副総裁兼ホテル事業部CBOの周栄(シュウ・エイ)が出席しました。
ONHMの池田は、「中国での旅行の分野に大きな影響力を有するCtripと戦略的パートナーシップ契約を締結できたことは光栄です。日本を含むアジアを中心にホテル展開をしているオークラ ニッコー ホテルズは、この提携を通じ、更なる成長を図っていきたいと考えております。」として期待を語りました。
Ctripの周栄は、「この度の協定を通じて、Ctripのお客様にオークラ ニッコー ホテルズ様が定める会員価格での客室のご提供、オークラ ニッコー ホテルズ様の会員と同等の待遇の享受、そしてオークラ ニッコー ホテルズのポイントがたまるというメリットを提供することができます。中国からの旅行者は増加傾向にあり、日本の優れたサービスには大きな期待が寄せられています。この協定により、訪日中国人の受け入れ態勢の強化、ならびに中国人旅行者の目線に立ったサービスの提供を実現していきます」と述べました。
Ctripは、日本におけるインバウンド拡大に貢献する目的で、地方自治体、企業と積極的な戦略的協定を拡大しています。地方自治体や観光局は、すでに、大阪、北海道、横浜、高知、愛知、大分と、また、JR東日本や東京海上日動、第一交通など、数社と協定を交わしてきました。日本のホテルグループと協定を結ぶのは今回が初めてとなります。Ctripとしては、戦略的協定を今後も拡大することにより、中国からの日本に向けてのインバウンド市場をさらに充実させていく予定です。