近兼会長らがあいさつ
琴平グランドホテル 華の湯 紅梅亭(香川県こんぴら温泉郷)は4月19日、同館の武田利史料理長の黄綬褒章受章祝賀会を開催した。万全の感染症対策のもと100人超が列席し、発起人の同社近兼孝休会長らがあいさつした。
武田料理長は兵庫県尼崎市出身で、「ただ、ひたすらに精進を積む」を人生訓とする。2003年に同館の料理長となり、11年に全国技能グランプリ銀賞、20年には現代の名工に選出されるなど、宿泊業界有数の料理人として高い評価を受けている。13年にはイギリスやエルサルバドルで日本料理を紹介するなど、国際的な活動にも注力している。今回の黄綬褒章受章について武田料理長は「感激の喜びとするところ。皆さまのご指導とご鞭撻(べんたつ)に深く感謝致します」と感謝を述べた。今後について「この栄誉に恥じることがないよう、一層精進したい」と述べ、料理人としてさらなる高みを目指す決意を示した。
近兼会長の「料理人は旅館の鏡であり、顔である」のモットーを表すように、同館は武田料理長率いる調理部門スタッフがチーム一丸となって日々の業務に尽力している。近兼弘幸社長も「当館はスタッフがチームの一員という意識で動くことで、一つにまとまっている。それがお客さまへの高品質なサービス提供につながっている」と自信を見せる。近兼社長は武田料理長について「料理の引き出しがとても多い。『自分一人』でなく『チームみんな』で料理を作ろう、という意識でスタッフを率いてくれている」と評す。「観光業界がコロナ後にもう一段高いところにいけるよう、今後も力を発揮してほしい」と武田料理長に大きな期待を寄せている。
武田料理長(写真右)と、あいさつする近兼会長