オーバーブックを解消
日本三景の天橋立に寄り添うように佇む旅館「文珠荘」(京都府宮津市、30室)。ロケーションの良さが特徴で、最寄りの天橋立駅から徒歩で約3分。股覗(のぞ)きで有名な「天橋立ビューランド」などもすぐそばにある。地下1500メートルから湧出する自慢の温泉は湯治にも適した美肌の湯。食事は朝夕ともに石窯レストランで提供。名物の石窯料理に加え、一面大間口のガラス越しから望む天橋立運河や松並木などの眺望も人気という。
その同館では、鉄道情報システム(JRシステム)の予約サイトコントローラー「らく通with(ウィズ)」を数年前から導入し、作業の効率化を図っている。
らく通は、リアル(旅行会社)とOTA(予約サイト)からの予約や在庫を一つの画面で確認でき、かつ、在庫も一括操作できるもの。クラウド対応なので、インターネット環境があれば、外出先でも、タブレット端末などでも確認できる。
以前はリアルとOTAを別々のシステムで管理し、かつ、プランや在庫などはサイトごとにそれぞれ登録する必要があった。「作業が煩雑で大変だった」とフロント担当の井上仁氏。らく通導入後は、リアルとOTAの在庫管理や、OTAの料金管理などは一括で、管理できるようになった。また、以前のOTAのシステムはサイトへの巡回間隔が長く、オーバーブックが多々あったが、「らく通の巡回間隔は短く、オーバーブックがなくなった」とも。
基幹システム(PMS)とも連動でき、予約情報などはPMSに手入力する手間がなくなった。作業の効率化が図れた点を評価するとともに、365日対応のサポート体制も気に入っている。「いつ連絡しても常に真摯(しんし)に対応してくれる」と井上氏。
文殊荘
らく通with公式サイト