主体的、対話的に学びあいを
日本はじまりの地・飛鳥。この地で民家ステイの受け入れが始まって8年目となりました。特有の風土の中で歴史学習を深めつつ、同時に、その空間で民家ステイを体験いただけるのが地域の特徴です。現代の子どもたちにとって不足しているとされている、直接的な体験と対人関係構築の機会。ここ飛鳥での体験を通して、少しでもそれらを解消できるよう、私たちはその一端を担いたいと考えています。
飛鳥民家ステイで生徒が得る三つの学び
(1)歴史・文化
「私は飛鳥の歴史を伝えたい」。ある受け入れ家庭は話します。歴史の舞台となった場所に自ら立ち、史跡を間近に見て、その地に暮らす人々の話を聞いてみましょう。歴史上の出来事を肌で感じ、日本人のルーツを学んでください。
(2)景観保全
飛鳥を訪れる多くの方が「どこか懐かしい」と感じます。瓦屋根や建物の高さに対する厳しい規制の中、点在する史跡と調和する古き良き里山風景は、地域の人々の力で大切に守られ現存しています。(国内で唯一、村全域が歴史的風土特別保存地区に指定)
(3)コミュニケーション
生徒たちは初めて出会った受け入れ家庭の皆さんの「家族」として過ごします。緊張したり気を使っていたりした生徒も、ありのまま「家族」として触れ合っていく中で交流を深め、貴重な人間関係を築きます。
家族との「食事づくり」は、食生産現場を理解し、採りたてならではの本物を味わう機会となるだけでなく、食わず嫌いだった自分に気づくチャンスになるかもしれません。孤食が多い今どきの子どもたちにとって、大勢で食卓を囲むことは、コミュニケーションや躾(しつけ)の場にもなります。
民家ステイが始まり地域がどう変化したか
(1)地域の魅力を再確認
明日香法・古都保存法による開発規制によって守られた「原風景」こそが飛鳥の魅力です。民家ステイではこの原風景が資源として生かされています。
(2)地域の活性化
厳しい開発規制の影響で若い世代が村から離れることもある中、民家ステイに来られるたくさんの生徒が地域を活気づけています。
(3)人々に活気が!
民家ステイを受け入れることで、住民に「やりがい」を与えています。生き生きとした親の姿を見て、子ども夫婦がUターンするなどの効果も期待できます。
■安心・安全
受け入れ家庭宅が本部(先生の宿泊施設)から車でほぼ20分圏内に分布、提携病院の立地を含めエリアがコンパクトで、緊急時は速やかな対応が可能です。生徒の皆さまのアレルギーや配慮すべき点について事前把握を徹底し、滞在中のトラブルを未然に防ぐよう努めています。年6回の民家ステイセミナーや勉強会を実施し、民家ステイの質の向上、協議会の理念の確認や受け入れ家庭との意識の統一を図っています。
■アクセス
関西国際空港や新大阪駅からは車で1時間半、京都駅からは電車で1時間圏内。近畿の各名所のアクセスにも便利な立地です。
飛鳥ニューツーリズム協議会
〒634‐0112 奈良県高市郡明日香村島庄5番地
(明日香村商工会館内)
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