国土交通省は25日、幹部人事を発表した。7月1日発令予定の観光庁長官人事では、蒲生篤実長官が退任し、和田浩一国交省航空局長が就任する。和田氏は、観光庁次長などを務めた経歴があり、8人目の観光庁長官に就任する。
和田氏は、観光庁観光資源課長などを経て、航空局次長、観光庁次長、2019年7月から航空局長。コロナ禍の中、観光産業の支援、Go Toトラベル事業の再開、インバウンドの段階的な回復など、観光の再生に行政手腕の発揮が期待される。
蒲生氏は、20年7月21日付で観光庁長官に就任。在任期間は約1年となる。就任直後からGo Toトラベル事業の執行に当たり、都道府県に補助金を交付する地域観光事業支援などを含め、コロナ下で観光施策のかじ取りに尽力した。
和田 浩一氏(わだ・こういち)1987年4月、運輸省(現・国交省)入省。1996年8月に国際観光振興会(現・日本政府観光局)ロンドン観光宣伝事務所、2009年9月に観光庁観光地域振興部観光資源課長、15年7月に国交省航空局航空ネットワーク部長、17年7月に航空局次長、18年7月に観光庁次長、19年7月から航空局長。東大法卒。埼玉県出身。57歳。