「人数帯」禁止で部屋単価アップ
シーナッツが提供している予約・販売管理システム「TL―リンカーン」は、旅行会社とOTAからの通知を一元管理し、残室・料金調整が一括でできるもの。導入施設は約5100軒で、対応販売先は旅行会社、OTAを合わせて143社。導入後のフォロー・サポート体制の充実と、ユーザーの声を商品、サービスに反映する点が評価されている。
同社の取締役営業統括本部長の岩楯隆志氏は、「コロナ禍の中では、いかに稼働を上げるかが重要視されていたが、(インバウンドの回復などもあり)今後は、いかに売り上げ利益を向上させるかに関心が移っていく」と見ている。そういった施設に同社では「人数帯売止機能」の活用を薦めている。
この機能は、稼働に合わせて、各プランを人数帯ごとに簡単に売り止めにできる。例えば宿泊人数1人、2人を売り止めにし、3人以上の予約だけを獲得できるようにすることで部屋単価を上げ、売り上げアップを可能とする。その前提として共通在庫サービスのような手間をかけずに集客を上げる手段を持つことも必要という。
共通在庫サービスはTL―リンカーン上に部屋とプランを作成するだけで、提携する販売先がその時の状況を確認してから販売する仕組み。そのためオーバーブックの発生がない。また、大手OTA以外にも幅広く対応しているほか、韓国の旅行会社などとも接続している特徴もある。
同社では、新機能の操作方法などを紹介する無料のオンラインセミナーを毎月開催。新しく予約担当になったなどの初心者向けや、売り上げ増に寄与する機能を紹介するセミナーを設けている。最近では過去のセミナーを視聴できるアーカイブ動画の配信を開始した。「セミナー会員に登録すれば視聴できる。ぜひ、ご活用を」と岩楯氏。