誠文堂新光社は5日、「星空教室 冬の星座」を発売した。
大気が澄んだ冬の空は、一年中で最も星が輝いて見える季節です。
しかも夜の時間がたっぷり長く、星空観察を思う存分楽しめる季節。オリオン座の分かりやすい星の並びや、すばる(プレヤデス星団)といった、なじみのある星も見えています。
そこで本書では、冬の星座の解説や星座観察の紹介の他、太陽の観察についても詳しく紹介しました。
これから星座を観察してみようと考えている人、きれいな日の出や日の入りなど、天体としての太陽の動きに興味がある人、星空観察のビギナーにお勧めです!
澄みきった冬の夜空に輝く星ぼしは、ほかの季節にくらべると、より一層明るく輝いているように感じます。
この夜空に輝く星を次々に結んで星座を見つけることは、とても楽しいものです。まったく星座を知らなくても、本書を手に星の並びを観察しているうちに、星座の形がわかるようになります。
冬の夜空の星では、オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンの3つの星で形づくる「冬の大三角」が有名で、南の空に輝くこの星の並びは街中でもよくわかります。冬の星座は「冬の大三角」をたよりに星座を見つけ出していきます。冬の夜空には、明るく輝く1等星が多く見えるので、とても賑やかな星空となります。
また、冬の空には、空の澄んだ街明かりの少ない場所であれば、天体望遠鏡や双眼鏡などの道具を使わず、自分の眼で「すばる(プレヤデス星団)」「オリオン大星雲(M42)」を見ることができます。もちろん、この本でも「すばる」や「オリオン大星雲」の見える位置を紹介しています。さらに「超新星爆発を起こすのでは?」と言われる、オリオン座のベテルギウスについてもページを設けて解説しました。
本書では星座を見つけるポイントの他、理科の教科書に載っているような太陽の動きや、黒点の見え方をやさしく解説、太陽の観察時に知っておくと役に立つ基礎知識を解説しました。また、全天88星座のデータや、火星・木星・土星を探す際に役立つ星座図も掲載。
オールカラーで写真と図版を大きく掲載しているのでとても見やすく、本文の漢字には読み仮名を振っていますので、大人から子供まで十分楽しめる一冊です。
【目次】
●星座の見つけ方/星の明るさ/星座図とは/方位を確める/星のものさし/冬の星空の楽しみ方 ・冬の星座(緯度別)/冬の星座の見つけ方/北の空/南の空/冬の星空
●冬の大三角/冬の大六角形/オリオン座/ベテルギウスとリゲル/オリオン座大星雲/おうし座/アルデバランとかに星雲/プレヤデス星団とヒアデス星団/ぎょしゃ座/星の一生を見る/きりん座/ふたご座/カストルとポルックス/ふたご座流星群/おおいぬ座/こいぬ座/いっかくじゅう座/うさぎ座/はと座/エリダヌス座/ろ座/ちょうこくぐ座/アルゴ船座/りゅうこつ座/とも座・らしんばん座・ほ座/冬の星空-ひと晩の星座の移り変わり/1月の午後6時ごろの星空/1月の午後10時ごろの星空 /1 の午前0時ごろの星空/1月の午前2時ごろの星空/1月の午前4時ごろの星空/1 月の午前6時ごろの星空/
●星空の探求:太陽の動き/緯度による太陽の動き/日の出入りと南中高度/太陽の通り道(黄道)/太陽黒点/日食/全天星座リスト/惑星の見え方 /火星の動き/木星の動き/土星の動き/全天星座図
【著者プロフィール】
藤井 旭(ふじい・あきら)
山口県山口市出身。1963年多摩美術大学デザイン科卒業。1969年、仲間とともに白河天体観測所を建設。1995年、オーストラリアにチロ天文台南天ステーションを建設。日本を代表する天体写真家である。主な著書に「藤井旭の天文年鑑」「星空ガイド」「星と星座が光る星座早見」「星と星座パーフェクトガイド」「1等星図鑑」「新版 月と暮らす。」(いずれも誠文堂新光社刊)など。天文に関する著書多数。
【書籍概要】
書 名:星空教室 冬の冬座
著 者:藤井 旭
判 型:B5変判、80頁
定 価:2,750円(税込)
配本日:2021年10月5日(火)
ISBN:978-4-416-62134-9