新元号「令和」はこれまでの元号の出典だった漢籍ではなく、日本最古の歌集『万葉集』が出典でした。
本書は、近畿地方を中心に万葉集に詠われた地を秀歌の描写と重ねながら訪ねるムックです。歌枕の地ガイドでは、豊富なビジュアルでその地ゆかりの歌を解説するほか、地図、周辺の施設データ、モデルコースなどを掲載し、旅行者の便宜を図りました。
万葉鑑賞は、歌自体だけでなく、作者、作歌時期、環境、時代背景なども知ることでさらに面白さが増すのではないでしょうか。万葉ゆかりの風景を旅することで、令和に生きる読者の方々に万葉集の魅力を再発見していただきたいと思っております。
<主な掲載内容>
■万葉の大宰府 令和誕生の地
新元号「令和」の出典は『万葉集』第五巻にある、大宰府の大友旅人邸で催された梅花の宴で詠まれた歌の詞書からです。巻頭でこの歌ゆかりの大宰府をめぐります。旅人邸跡と伝わる坂本八幡宮ももちろん掲載しました。
■万葉の風景
万葉秀歌を歌枕の美麗写真とともに紹介するグラビアです。
■万葉故地ガイド
豊富なビジュアルでその地ゆかりの歌を解説するほか、地図、周辺の施設データ、モデルコースなどを掲載し、旅行者の便宜を図りました。
■万葉歌人コラム
額田王、有間皇子、大津皇子、大伯皇女、柿本人麻呂、山部赤人、山上憶良、大伴家持といった人気の高い万葉歌人の歌と生涯をクローズアップしました。
■万葉集関連資料
巻末には、万葉集の成立などに関する解説、年表、主要歌人の紹介などの資料も収録しています。
<書誌概要>
【書名】『万葉集を旅する 令和の源と和歌の舞台へ』
【定価】1200円(税別)
【発売日】2019年9月28日(土)
【仕様】A4判、本誌112ページ
【発行】JTBパブリッシング
【販売】全国の書店、近畿圏のコンビニエンスストア