JTBが2月25日に発表したグループ会社11社計の2019年12月の旅行取扱額は前年対比4.7%減の1347億1900万円となった。うち国内旅行は7.6%減の791億4300万円だった。
国内旅行の内訳を見ると団体旅行は1.9%増。一般団体は10.1%増と伸びたが、教育団体は11.1%減となった。
企画商品は12.3%減で、うちブランド「エースJTB」は12.2%減となった。エースは取扱人員では16.3%減で、方面別に見ると前年を上回った方面はなかった。特に、33.8%減の北海道、18.9%減の関東、16.6%減の中部が大きく落ち込んだ。
海外旅行は0.8%増の492億3100万円。団体旅行が4.2%増、企画商品が3.5%増だった。
国際旅行は8.5%減の63億4500万円となった。訪日外国人向け商品「サンライズツアー」の2月7日付人員ベースでの予約状況は、1月が0.9%減。オーストラリア人を中心に大相撲東京場所が盛況で、スキー目的で来日したついでに観戦する傾向が見られるという。4~1月累計では1.5%減となっている。2月は35.4%減と新型コロナウイルスの影響もあり低迷した。
2019年度4~12月累計は、総取扱額が0.3%増の1兆3214億8500万円。国内旅行は1.9%減の7714億3500万円、海外旅行が1.0%増の4650億6800万円、国際旅行が20.9%増の849億8100万円となっている。