観光危機管理推進事業
沖縄県ホテル旅館生活衛生同業組合は、組合員旅館・ホテルを対象に危機管理に関する勉強会を開いた。同県観光の持続的発展を図るため、災害や事故の際、観光客や観光事業者の被害をできるだけ少なくするよう取り組んだものだ。
防災士の資格を持つ専門家を講師に迎え、「基礎研修」と、施設ごとの災害対策マニュアル作成を目指す「マニュアル作成研修」の各事業を行った。
基礎研修では「危機とは何か」「平常時にできる減災対策」「危機対応への下準備」「災害発生時の対応」「危機からの回復」をグループに分かれて考えたり、ゲーム形式で学んだりした。
マニュアル作成研修では、基礎研修で学んだ内容をベースに、各施設が「いつまでに、何をしなければならないか」をリスト化した。
「台風被害の多い沖縄だけに、全ての施設が災害に関しての心得や知識を持っていると思われがちだが、予測不能な災害については全くと言っていいほど無知であることが分かった」「災害後の風評対策や、不慮の事態に備えることの重要性を改めて感じた」と参加者。
今後は座学に加え、実際の災害を想定した図上訓練を行うという。